2025年2月9日 中原維浩先生特別講演会(終了)
そして、物販については担当者を特に設けるのではなく、全員経営、全員担当の心持ちで推進する必要があるとお話しされました。
NPO法人 口腔がん早期発見システム全国ネットワーク
日本病巣疾患研究会(JFIR)
熊本歯科三水会では、経営と学術を高次元に融合しその両面から歯科界を牽引するMID-G最高顧問 荒井昌海先生を招聘し、特別講演会を開催しました。
講演会はシンギュラリティの話題からスタートしました。
デジタル化の波がどのような影響を生むのか?
よく『AIが人間から仕事を奪う』という話があるが、
そうではなく『AIを使う人間が、AIを使わない人間の仕事を奪う』時代になるという。
実際に荒井先生の歯科医院グループで、分業化をデジタルにて省力化を進めたところ、財政面でのメリットもさることながら、人事面の様々な変化による気づきが生じたと
話があった。元々荒井先生の率いるエムズグループの開業はエビデンスに基づき100名の社員から開設した医院であった。しかしながら、組織の成長に伴い150名を超えると、その組織は瓦解するという理論を知りながら、組織の成長に伴いうっかり170名になった時点で、組織の意思疎通に以前のような一体感がなくなったことを肌で感じ、社員を150名にすぐに戻したところ、再び一体感を取り戻すことができたというエピソードは大変興味深い話であった。
9つの医院の電話受付を1つのコールセンター3名で行う話、医院のスクラブ等洗濯物の回収補充物の管理等の担当部署、そして配送の費用等細かな解説があった。
勤務医を新たに採用する際の見学時には、医院の治療内容を見学してもらうときに、○○○○○を必ず装○の上で治療しているところを見せると、内定に繋がりやすいとのこと。
午後の部はデジタル化におけるiOSの世代変化と、医院の設備が具備すべきWi-Fi設備の解説があった。次に、ジルコニアの基礎的な解説と今後の展開について話があり、その後、熊本では中々見ることのない、他院All on 4の上部構造破折症例の光学印象による上部構造作成をオーストラリアとのやり取りで完成した症例提示、また、別症例でAll on 4支台インプラントの1本が骨吸収を起こしたケースに対し、十分な肉芽組織除去とリグロス+新インプラントの使用により、骨組織の回復安定を図った症例の解説があった。
最後に歯科医院経営における損益分岐の考え方と、M&Aにて医院売却を有利にするための
医院財務のあり方の解説がなされた。
前日の懇親会から、大変内容充実で濃厚な話題、講演に会員一同圧倒されました。
荒井昌海先生
東京医科歯科大学 卒業
同大学院 修了
エムズ歯科クリニック開院
日本口腔インプラント学会指導医
EAO認定医
大阪歯科大学客員教授
東京医科歯科大学非常勤講師
MID-G最高顧問